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ダイロンて どんな会社?

名前の由来はdyes of London

  〜ロンドンの染色〜

 ダイロン(DYLON)は、1946年、ロンドンのリージェント公園近くの小さなガレージで生まれました。ルカ・パーベック氏を始めとする創業者達は、ここで数千種類のカラー・サンプルを作り上げました。彼らの課題は、当時、産業革命の国イギリスが抱えていた環境汚染の心配を排除し、家庭で手軽に使える染料の開発と研究でした。

 それから70年近くの時をかけて、現在すべてのダイロン製品は、ISO9001の基準を守り、環境に配慮することで知られるEU諸国で指定されている劇物や毒物をいっさい使用することなく、安心して家庭で美しく深い色に染められる染め粉を世に送り出し続けています。

 1856年、ロンドン出身の化学者、ウィリアム・パーキン博士がマラリアの特効薬である合成キニーネ剤の開発過程で、副産物として生まれた化学染料。その時に出来た色は、モーヴ(ラベンダー色)と呼ばれ、多くの服飾に関わる人たちに刺激を与えました。以来、イギリスを中心に、1900年頃には500種類もの新しい染料が開発されていました。

 創業当初から継続して販売されているダイロン「マルチ」シリーズは、今なお多くのファンを保ち続けています。

 ダイロンの「マルチ」シリーズは、魅力あふれる商品。現在日本で販売されている色数は22種ほどですが、染める時の染め粉の量を加減して濃淡を表現することも出来るし、同じ「マルチ」シリーズ同士なら異なる色を混ぜ合わせ、オリジナルのカラーを作り出すことも可能です。その上、サテンの靴やボタン、ゴルフボールなどの服以外のものを染めることもできます。

 1950年代に洗濯機を使用して染色できる「Washi'ng Dye Colours」シリーズが大人気を博したダイロン。1960年代には、ロンドンの先鋭的ファッションブランド、マリー・クワントと共同で20種類の新色を開発、「家庭で服を染める」ことが急速に一般化して行きました。1974年には、安全性を最優先し、ベンジンを使用する染色方法から完全に撤退、1981年には世界初、全自動洗濯機だけで染色できる「マシンダイ」を発表、ダイロンは世界中の、お気に入りの服や持ち物を長く愛し続けたい本当のオシャレたちに支持され続けてきたのです。今回、ゑにしは手染めサービスを始めるにあたり、いくつかの染め粉を試してみましたが、仕上がりの美しさ、発色の深さ、信頼性の高さなどから、ダイロン「マルチ」シリーズを選びました。

 ゑにしでは、ダイロンに興味を持ち、真っ白のボウタイカットソーをお買い上げ頂き、自分の手で好みに染めてくださるのも大歓迎しています。「こんな色に染めて楽しんでます」なんていう言葉が聞けたら嬉しい限りです。

 もちろん「自分で染めるのは面倒だ」という方には、

+3000円でお好きな色に染めた上でお送りいたします。最高級のスーピマコットン100%の素材だからこその染め上がりをお楽しみください。

ダイロンマルチを使用すると、このように、布以外のさまざまな物が染められます。ダイロン カラーセンターの清水さんのお話によると、建物内の配線もダイロンで染め分けることで、どのコードがどこに繋がるかを一目で分かるようにできたり、カラフルでお洒落なコードの束をあえて露出させてアクセントにする、などという事もできるということ。アイディア次第でいろいろ活用出来そうです。

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