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7月7日から暦は小暑へと変わった、七夕の日である。子どもの頃、「彦星と織り姫が天の川で会うためには晴れていないとダメなんだよ」と教えられたけど、逢瀬を他の人に見られたくないから2人が空に雲をかけてしまうという説があるのをつい最近知った。うーん、こっちの方がロマンチックだし趣があっていいな。

 

そんなわけで雨の七夕。小雨がそぼ降る「まごわやさしい」へ足を運ぶ。

 

田町の「まごわやさしい」とは?

今回のコースメニューは、

 

・刺身蒟蒻酢みそがけ

・アオリイカ、オクラのごま黄身醤油

・夏野菜のトマト煮

・木の子とじゅんさいのゼリー寄せ

・鱧と島らっきょうの天ぷら

・わかめとじゃこの山椒ご飯

・白玉ぜんざい


の計7品。

夏野菜のトマト煮は“あつあつのラタトゥイユにチーズをとろーり”と書いたら味が伝わるだろうか。そして、今の季節といえば、やっぱり鱧。ふわっとした身と天ぷらとの相性は抜群。そして、いよいよ炊き込みご飯が登場。

 

素揚げされたじゃこの香ばしい食感とわかめから出る磯の風味。そこに、こまかく刻まれた梅干しと山椒がアクセントを添えている。実はお昼に中華を食べたのだけれども、これが思いの外すごいボリュームだったせいか、まったくおなかが空かず「まごわやさしい」の席に座った時点では、炊き込みご飯は全部持ち帰らせてもらおうなんて考えていたのだけれども、口の中にご飯が吸い込まれていくかのように、一合ぺろっと完食してしまった。

 

彦星と織り姫ではないけれども、20代の頃に超遠距離恋愛をしたことがある。今と違ってLINEやSkypeで無料通話というわけにもいかなかったので、毎日メールでやりとりをして、週に一度の国際電話でお互いの近況を話し合った。電話で30分も話すって長いと思っていたのに、口を開いてみればあっという間だった。この30分をどう充実させるかのため、事前に話したいことをメモっていたのが懐かしい。

 

今は、ネット環境の拡充やLINEやカカオトークなどのコミュニケーションサービスの登場で、コミュニケーションが簡単になった。簡単になった分、伝えたい言葉の精査をする機会がぐっと減って、他者との距離が近くて遠くなったように思う。

 

コミュニケーションの方法が変わっていっても、人の心は同じ。自分から発信される言葉の一つひとつを大切にしたい。

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今回のレシピ

アオリイカとオクラのごま黄身醤油」
 

・練りごま 40g

・いりごま 40g

・濃口醤油 50cc

・煮切りみりん 10cc

・煮切り酒

 

上記の材料を合わせたものスプーン一杯(約15cc)と卵の黄身1個とを混ぜ合わせるだけで、

ごま黄身醤油のできあがりです。

 

アオリイカは千切りに、オクラはまな板の上でざっと板ずりをし、さっとボイル。お好きな形にカット。

イカとオクラを器に盛り、ごま黄身醤油をかけ、最後にすりごまを振って完成。

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