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あっという間に夏が終わってしまった。帯状疱疹による入院+自宅静養で2週間休み、そして祖父の葬儀で1週間休み、扁桃腺の手術+自宅静養で2週間休み、ほぼ病院内で夏を終えてしまった。こうなったら残暑を駆使して夏の思い出を作るしかない!と意気込んでいたら妙に涼しい今日この頃である。去年なんて10月の半ばまで半袖で通勤していたのになぁ。なかなか思い通りにはいかない。

 

退院してからもなかなか通常の食事に戻れない。手術後なんてなかなか食欲わかないからなんとかなるよと知人にはアドバイスされていたけれども、食べられないせいかいつもに増して、食への執着がすごかったように思う。

 

自分の食い意地の汚さにあきれつつ、ようやく喉の調子も落ち着いた頃、まごわやさしいに足を運んだ。

 

田町の「まごわやさしい」とは?

今回のコースメニューは、

 

・豆腐のすり流し

・茎わかめと春雨の中華風

・モロヘイヤのお浸し

・木の子の包み焼き

・金目鯛の煮付け

・じゃがいもとトマトの炊き込みご飯

・杏仁豆腐


の計7品。

扁桃腺の手術。アメリカ人の友人には「アタシときは手術の翌日には退院したわよ!1週間も入院するなんて日本だけ!安心しなさい!ガッハッハ」と豪快な笑いとともに僕の背中に赤い紅葉のような手形を大量に残し、手術におびえる僕を笑い飛ばし励ましたくれた。ところがである。いざ手術が始まってみると、度重なるひどい高熱のせいで扁桃腺は周囲の筋肉とすっかり癒着はしているし、膿んでいた。当初予定されていたよりも倍近い時間のかかる手術となってしまったのである。

 

術後しばらくは固形物を食べられず、退院後少しずつまともな食事ができるようになってきた。あれが食べたいこれが食べたい!と食べたいものは山とあるのに、制限ばかり。

 

今回のメニューは完食できるだろうか……と不安に思っていたらさっそく食事が運ばれてきた。

 

病み上がりの僕の喉にするっと飛び込んできた最初の品は豆腐のすり流しだった。なにこれ!マジでうまいんだけど!やばい、これだけを毎日ぐびぐび飲みたい!すみません、言葉遣いが乱れました。いや、でもそれくらいうまいのである。こんな小さな匙で上品に飲んでいる場合じゃない。椀に口を付けてぐいっと飲み干してしまいたい。

 

病院食ばかりの日々を過ごしていた僕の胃には、豆腐のすり流しが衝撃的だったのか勢いづいて続く料理たちも瞬く間に平らげてしまった。それにしてもこの食事のおかげで「外食はしばらく怖いな」と思っていたはずが、やっぱり病院外のものはうまい!と一気に外食付いてしまいそうだ。

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「豆腐のすりながし」

 

絹豆腐 一丁
出汁 200cc
白みそ 20g
薄口醤油 適量

 

上記の材料をミキサーにかけてなめらかになったらできあがり。

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