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ミュージシャンの知り合いがいる。普段は、ボイストレーニングの講師をしながら、定期的にライブ活動をしているのだ。先日、彼が主催する42回目のライブがおこなわれた。この日は彼を含む5組のアーティストが出演。歌の系統は皆異なるがどのアーティストも歌に真摯に向き合っている姿が伝わってきて、本当に良いものを生み出すためにはどこまでも真摯に向き合うことが全てだなぁと改めて感じさせられた。

「これくらいでいいや」という気持ちは表現したものを通じて、必ず伝わる。表現する手法はそれぞれでも全力で向き合い続けないとファンは現れない。

 

田町の「まごわやさしい」とは?

今回のコースメニューは、

 

・揚げ出し豆腐
・隠元のピーナッツ和え
・浅利の酒蒸し 生のり風味
・銀杏蓮根まんじゅう
・戻り鰹の土佐造り
・松茸といろいろ木の子の炊き込みご飯
・大学芋


の計7品。

今回も全力投球といわんばかりのメニューたちだが、ここはなんといっても「松茸といろいろ木の子の炊き込みご飯」だろう。松茸の香りとシメジをはじめとしたきのこ達の風味と食感。これ以上、書かなくても旨さは十分に伝わるのではないだろうか。そして、最後の「大学芋」。一般的な大学芋と違って揚げずに蒸しているので甘すぎず、ほろっと優しい。

優しいで思い出したのだけれども、「まごわやさしい」と出会ったのは、このお店がオープンしてまもなくのことだった。田町で友人と食事することになり、慶応仲通りをふらふらと歩いていると日頃くたびれたサラリーマンでごった返す田町には似つかわしくない白く輝くお店が現れた。お店の前で人の良さそうな男性に誘われてお店に入ってみると、彼が当時の店長だったのである。

約2週間に一度刷新されるメニュー、全てが全力投球と言わんばかりの7品のコース。そして、健康菜食のコンセプト。どれもこれも店長が考え抜いて作り上げた本気の塊のような店だった。この本気さがサラリーマンだらけの灰色の街の中で、照明の力だけでなくお店が輝いているんだと今でも感じさせてくれているのかもしれない。

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今回のレシピ

大学芋」

 

サツマイモ 約1本
砂糖 おおさじ3
しょうゆ おおさじ1弱
みりん おおさじ1
サラダ油 おおさじ1弱
ゴマ 適量

1、サツマイモは食べやすい大きさに乱切りし蒸します。

2、フライパンにサラダ油を熱し弱火で1をこんがり焼きます。

3、砂糖、しょうゆ、みりん合わせ、フライパンに加え絡めて出来上がりです。最後にゴマを振りかけます。

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