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仕事納めもすぐそこだ。前回の記事に書いたけれども、今年は1年が本当に「あっ」という間に過ぎ去って行ってしまった。年を重ねると1年が早くなるとは言うけれどもこうも早いものなのか。

 

ついこないだまで薄手のジャケットで事足りていたように思うのに、もうコートが手放せない。コートの襟をかき寄せながら「まごわやさしい」へと向かった。

田町の「まごわやさしい」とは?

今回のコースメニューは、

 

・豚と白菜の豆乳スープ

・のた芋

竹輪の磯辺揚げ

・きのことあん肝のシークワーサーぽん酢

・イイダコと大根のやわらか煮
・牡蠣の土鍋ご飯
・ごまときな粉のスコーン

 

の計7品。

この日は友人とまごわやさしいへ。食事の前に表参道の某ショップでめがね選びにつきあってもらったのだ。「うちの会社ならまぁ大丈夫だよね」で他社ならアウトであろうデザインになってしまったけれども、気に入ることが何よりも大切!と自分に言い訳をしながら買ってしまった。

 

この友人とも気づけば17年のつきあいになるわけだけど、一緒にいて居心地がいい。なんというか実家に帰ったような気持ちにさせてくれるほっこりとした友人なのだ。そういえば、彼が上京してきたとき、3ヶ月ほど我が家で居候生活してたことがある。

 

若かったからなのか毎晩が修学旅行のようで笑いが絶えなかったけど、常に寝不足だった。

 

そんな彼だけれども、4月末で地元に帰ることにしたという。昨年、父親が体調を崩して長期入院を余儀なくされたとのこと。「もう十分わがままを言って東京で暮らしてきたし、そろそろ帰って親のそばにいてあげたい」とのこと。

 

そんな話をしながら牡蠣の土鍋ご飯を食べる。濃厚な味わいと一緒にやってくるほろ苦さ。僕自身も親にはずいぶん好き勝手させてもらっているし、数年前には母が大きな病気をし、今年は祖父を見送った。

 

地元に帰る。この言葉が自分の胸の中でギキンと響いた。

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