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産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、婚活カウンセラー、

セミナー講師と、いくつもの顔を持つ「岡田百合香」さんの

ストーリー仕立てのエッセイです。

「人づきあいってむずかしいわあ〜」とつぶやいているあなた。

人間関係を円滑にすると評判な心理学「交流分析」の

知識をベースに、岡田さんの経験と人間観察力を駆使。

職場を舞台に5人のキャラが登場します。

彼らが織りなす人間模様に、

きっと「あるある」「いるいる」と笑いながら共感出来るはず。

あなたの人とのおつきあいのヒントになること間違いなしです。

        文/岡田百合香 イラスト/茂原敬子

私もオッケー!あなたもオッケー!

そんな人間関係が周りに増えればハッピーですね。あなたはハッピーな関係を築けていますか?

オッケーとは、自分や相手をあるがままに受け入れること。プラスもマイナスもとりあえず受け入れる姿勢です。

自己肯定、他者肯定することなんです。

 

私自身、産業カウンセラー(働く人のメンタルヘルス対策のカウンセラー)やキャリアコンサルタント(就活生から社会人までキャリアの相談)、そして婚活カウンセラー、セミナー講師(新人研修、メンタルヘルス・ストレスマネジメント研修・交流分析講座など)さらには結婚相談所まで携わり、様々な人とお会いしています。

 

今までは、転職経験もあり、独立するまでは7社の企業経験があり、このような経験から、人間関係が上手くいかない人達が身体を壊したり、心が折れてしまったり、仕事が上手くいかなかったりと、沢山見てきました。

もちろん、上手くいっている人間関係も見てきましたよ。

 

そうそう、いましたいました!!

上司が変わったら、ストレスフルになり、じんましんが出た女子、せき込むようになった女子。

でも、上司が異動になったら、あらすっかり元気になった例が。

 

 

あ~まだいたいた!

目の前のデスクに苦手な人がきて、そのまま数か月仕事していたら、

頭のてっぺんに円形脱毛症ができた女子。

給湯室へ行ったら、なんだか分からないけど、泣いていた女子。

「どうしたの?」「分からないけど、涙が出てしまうんです」と・・・

 

もちろん、男性も部下に怒鳴ってる人がいましたね~。

ほんと、大変だなって思っていました。。。

 

私自身は、幸いにも心が折れる身体を壊すことがなかったので良かったですが、嫌な経験で思い出すのが、隣の席の先輩がと~っても気分屋さんだったので、若かりし私はその人の気分に毎日振り回されたことがあり、胃が少々痛くなり、その人がいた右側に吹き出物ができてしまった経験があります。

きっと私のストレスサインは胃や皮膚に出るのだと気づきました。

 

自分の弱い所に気づくのって大事なんです。

皆さんも気づいているといいですね。

とにかく今も様々な人の話を聞いて、人の思考、感情、行動は様々で、

価値観は違うし、そんな人たちが関わっていくのだから、

人間関係は複雑だなって思うわけです。

 

だからこれが上手くいけば人生の大半は幸せなのかなと考えています。

 

さて、職場のストレスの第1位はずっと「人間関係」です。

なぜ「人間関係」がストレスになるのでしょう。

それは、「人は自分の思い通りにならないから」です。

 

相手が思い通りに動いてくれて、会話も楽しく、嫌なことを言われることもなく、否定もされず、職場では部下が期待通りに結果を出してくれる、上司が理想通りにやさしく指導してくれる、家庭では、子供が親の思った通りにいい子に育ってくれる、ご主人が自分の期待通りにいい父親になってくれる・・・

何もかもが思った通り・・・、そんなこと少ないかもしれません。

 

あなたの周りにはどんな人間関係がありますか。

家庭、職場、学校、友人、親戚、ご近所、交流会、サークル、セミナー、趣味の会、ママ友、PTA、など。

さらに、それぞれの役割もあるでしょう。

例えば、母親、父親、子供、上司、部下、夫、妻、友達など。

1日で役割が変化することも多いかもしれませんね。

 

そういった関係性で、楽しく付き合えればもちろんいいですが、

会話のズレや気が合わないこともあるでしょう。

これがどんどん溝が深まってしまうと修復するのは大変です!

だからこそ、スムーズな人間関係を築きたいと思うわけです。

しかし、これが上手くいきそうで難しいからみんな悩むわけです。

 

柔軟性がある人なら、臨機応変に相手に対応しながら上手に人付き合いができるでしょう。

しかし、自分を変えることが難しい人、頑固な人、好き嫌いが激しい人は、相手と衝突するかまたは不平不満が絶えずに悩みます。

 

では、どうするか。相手は思い通りに変わらないので、自分の関わり方や考え方を変えてみる方が「幸せへの近道」だと思います。

 

「他人と過去は変わらない。変えることができるのは今ここの自分。そして未来」この合言葉を基本に、自分にとって良い人間関係を築けるといいですね。

 

このエッセイは、心理学の「交流分析」という快適な人間関係を構築するコミュニケーション心理学を基にしてさらに他の心理学アンド私の経験エッセンスを取入れて書き上げました。

 

読んでいて、「あるあるそんな関係」「いるいるあんな人、こんな人」

思い出すかもしれません。

登場人物が織りなす個々の性格や人間関係から何か人生のヒントがあれば嬉しいです。

 

オッケーフィールドのはじまりはじまり~!!

 

 

オッケーフィールドを彩る5人の住人はこんな人たち

 

 

                    <ミニ心理学講座>

●自己分析してあなたのタイプを調べてみましょう。

以下の当てはまるものに○をつけてみましょう。素の自分でお答えくださいね。


□ルールや規則は守るべきである
□「~するべきだ」「~しなければならない」とよく思う
□こだわりが強い
□人に従うより人を引っ張っていく方だ
□人に注意されると「ムカッ」とする方だ
□相手を責めることが多い
□上下関係には厳しい
□頑固だと言われる
□相手を説得したいと思う
□自分が上だと内心思っていることが多い

□人に興味がある
□相手の話を聴くのは好きである
□褒めることは得意
□困っている人をみると助けることが多い
□相手の表情、言葉、行動の変化に気づく方である
□お土産を買っていく、プレゼントを渡すことは好き
□世話を焼く、面倒を見ることは好き

□お節介と言われることがある
□笑顔は得意
□相手に喜んでもらいたいと思うことは多い

□考えるより先に行動する
□よく大声で笑う
□好奇心旺盛でチャレンジすることが好き
□クヨクヨしたり深刻に悩むのは苦手
□オーバーアクションをする
□思った通りにならないと嫌だと思うことが多い
□自由に発言したり行動するのが好き
□喜怒哀楽がハッキリとでることが多い
□楽しいことワクワクすることを空想するのが好き

□周りの人と常に上手くやりたいと思う
□争い事は嫌いで平和的である
□どちらかというと静かでおとなしい
□協調性があり謙虚だと思う
□人の目が気になるほうである
□我慢することが多い
□「いい人」と見られたいと思っている
□断ることが苦手「NO」とあまり言えない
□人の意見に従うことが多い
□意外と頑固なところもある

□分からないことがあれば分かるまで調べる
□あまり人に振り回されることはない
□じっくりと物事を考えるのが好き
□感情的にならず冷静な対応をする
□過去にこだわったり、未来にワクワクするよりも現実的でマイペース
□どちらかというと、仲間と大勢で騒ぐより、ひとりでのんびりが好き
□「なぜだろう」と分析することが多い
□計画を立てて、準備をして行動する
□喜怒哀楽はあまり顔に出さないほうである
□日記や家計簿など毎日つけるものがある

 

①~⑤で「はい」が各々7つ以上あったら、以下の特徴を読んで、こんな性格特性、行動パターンなのかなと参考にしてみて下さい。

 

①「はい」が7つ以上の方は、責任感がありリーダー格、物事もきっちりと進めていくタイプ。行動力もある方。
「はい」が全てあった方は、上記のタイプに加えて、上から目線が多かったり、怒鳴ったりすることもあり、
ストレスがあると人を責めたりしませんか。また、「べき」が多く柔軟性に欠けることも。
厳しいタイプですね~。
あまり怒りすぎたり頑固だと、血圧あがってしまいます。自分にも他人にも厳しい完璧主義者かもしれません。
ただし、人と付き合う時には厳しすぎたり、怒ってばかりいれば、周りの人たちはあまり付き合いたいと
思わないかもしれませんね。
そうだなと、思った方はプラスの面に意識してなるべく攻撃せずに、人の話にも耳を傾け
「べき論」ではなく、柔軟性があるといいですね。

 

交流分析では5つあるタイプの中の「CP」(Controlling Parent)に近いタイプです。

 

②7つ以上チェックある方は、人に対して興味があり、プレゼントも買うことが好きな方。
やさしくて、思いやりがあり、相手のためならばと一肌脱げる方かもしれませんね。
ただ、度を超せば、お節介だったり、人に依存させてしまうこともあるでしょう。
(これは思い当たる人は気を付けましょう)

交流分析では5つあるタイプの中の「NP」(Nurturing Parent)に近いタイプです。

 

③7個以上の方は、
元気で明るくて、積極的。好奇心旺盛で色々なことをやりたくなります。
周りからも、あなたがいると場が楽しくなると言われます。
逆に、「静かに!」と怒られることもあるかもしれません。
10個○がついた方は、上記に輪をかけて元気で前向きで、周りからも人気者。
誰とでも笑顔でハイタッチでもするくらいに対応できる方。
しかし、わがままや自分勝手、あきっぽい、喜怒哀楽がすぐ分かる方なので、
もし、満点の方は、そんな自分に気づいてみるといいですね。


交流分析では「FC」(Free Child)に近いタイプです。
元気な子供!!(子供っぽいという意味ではありませんよ)

FCが高い人達と一緒にいると、こちらも元気になります。
さらに、FCばかりの人が集まると、賑やかですね。

 

④「はい」が7つ以上あった方。
平和的で穏やか。皆ともうまく付き合える方で、周りからも誘われることが多いでしょう。
そして、全部「はい」の方。
上記のタイプの特徴もあり、さらには周りが気になり、自由さを失うことはありませんか。
自分よりも相手中心で、時々なんだか爆発しそう、または「私なんてダメだな」と落ち込むことはありませんか。

そんな方は、是非自分に心の栄養素を与えましょう。
自分のための時間を持ち、自分が好きなことワクワクすることを実行してみて下さい。

我慢する人が多いので、発散してバランスを取ると、また余裕が生まれて相手とも気持ちよく
関わることができますよ。

 

交流分析では5つあるタイプの中の「AC」(Adapted Child)に近いタイプです。

 

⑤「はい」が7個以上の方は、冷静沈着で論理的・分析力もあり、目の前の仕事や課題を解決するのが
得意でしょう。さらには自分自身の気持ちや行動をその場の状況に応じてコントロールするのが上手かも
しれませんね。
10個全て「はい」の方は、上記に加えて、ドライなタイプかもしれませんね。淡々としていて、
冷たい感じにみられることも。時には、理屈っぽいと言われることもあるでしょう。
そうかもしれないと、思った方はなるべく笑顔で対応すると、周りとの関係もより良好になるでしょう。

交流分析では「A」(Adult)に近いタイプです。


Aは高い方が状況に合わせたコントロールができるので、職場では特に必要ですね。
3つ以下の方は、計画を立てて行動して、出来たかどうかをチェックしてみる、毎日日記をつけてみる、
推理小説を読んでみると、Aが高まると思いますよ。

 

さて、あなたは①~⑤のどれが多かったですか。本来は、①~⑤のグラフの形で分析していきます。1つの目安として参考にしてくださいね。

そして、次回からもう少し詳しく「オッケーフィールド」でお話していきましょう。

 

第1話はめぐみさんワールドです。めぐみさんは④に近いタイプです。

 

お楽しみに~♪

                     

                    岡田百合香さん主宰 ライフビタミン研究所HPはこちらから

                      オッケーフィールド 他の回を見る

めぐみさん

夢夫さん

21歳 新入社員

 協調性があり穏やかで素直。時々落ち込んだり、

依存的に!

23歳 新入社員

明るく元気。好奇心も旺盛で行動的。時々調子に乗りすぎ!

涼太さん

 35歳  課長

冷静で分析力あり。頭脳明晰。クールでドライで理屈っぽい!

一徹さん

45歳  部長

頼れるリーダー。時として怒鳴ったり、頑固な面も!

さゆりさん

30歳 先輩

やさしく世話好き。いつも笑顔で対応。ちょっとお節介!

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